積雪がもたらす被害
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積雪がもたらす「バタフライエフェクト」⁉

(2026年2月号)
「バタフライエフェクト」という言葉をご存知でしょうか。ブラジルでの蝶の羽ばたきがテキサスで竜巻を引き起こす――「小さな変化が、時間の経過とともに予想だにしない重大な結果を招く」現象を指します。冬の積雪リスクもこれと同様です。屋根に積もった雪や軒下に下がる一本の氷柱(つらら)。こうした一見些細な異変が、企業の事業継続を揺るがす大規模な事故へとつながることがあります。
本号では、冬季特有の積雪リスクと、その具体的な対策について解説します。

1.氷柱が引き金となった大規模食中毒

2000年、約1万5,000人もの被害者を出した食品メーカーの集団食中毒事件。

その遠因となったのは、北海道の工場で発生した一本の氷柱でした。軒下の氷柱が落下した衝撃により屋外設備が破損し約3時間の停電が発生。この停電中、本来冷却されるべきタンク内で病原性黄色ブドウ球菌が増殖したことが事件の原因とされています。

一本の氷柱による設備破損が戦後最大規模の食中毒事件という重大な災厄を招いたのです。もし氷柱が落下した先に露出したガス配管や屋外の動力電源盤などが存在していた場合、ガス漏れによる爆発や漏電による火災事故に発展していた可能性も否定できません。

2.偏西風が作り出す「アイスダム」の脅威

今冬も日本上空を流れる偏西風が寒気と暖気を交互に運んでいます。この寒暖差により、屋根の上では「解けては凍る」というサイクルが繰り返され、軒先に「アイスダム(氷堤)」が形成されることがあります。

アイスダムによって排水口を塞がれた融雪水は行き場を失い、屋根の継ぎ目や壁の内部へ逆流。建物内部に深刻な水濡れ損害を引き起こす恐れがあります。夏季のゲリラ豪雨によるオーバーフローとは異なり、冬季の浸水被害は「気づかぬうちに、かつ広範囲に」進行するのが特徴です。

偏西風がもたらすこの現象は、発見時にはすでに機械設備が甚大なダメージを受けているケースも少なくありません。

3.雪に慣れない地域を襲う「屋根の崩落」

2014年の南岸低気圧による大雪では、普段雪の少ない関東圏で多くの建物被害が発生しました。東京都心(27cm)、横浜(28cm)、千葉(33cm)といった記録的な積雪は、設計上の耐荷重を超え、工場の屋根を押し潰す事例も確認されています。

ベルフォアジャパンが過去に対応した雪害の多くも、実はこうした「例年は雪が少ない地域」で発生しています。しかし、これらは偶然のバタフライエフェクトではなく、備えの有無が結果を分ける“必然の事故”と言えるでしょう。

 

「雪解け水は綺麗」というイメージを持たれがちですが、それは大きな誤解です。屋根や壁を伝って流れ込む水は、蓄積したホコリや有害物質を含んだ汚染水です。精密機械や電子機器がこの水にさらされた場合、洪水被害と同様に、専門的な「分解・汚染除去・乾燥」の処置が不可欠となります。

万一、貴社の重要な設備が被水した際は、ただちにベルフォアジャパンへご連絡ください。災害復旧のスペシャリストが、事業の早期再開を全力でサポートいたします。

 

注:弊社サービスは早期復旧を目的としたものです。保険での補償は保険会社の個別の判断となります。

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