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水災は上からも襲ってくる⁉ 

(2025年6月号)

日本列島が間もなく水災注意期を迎えます。ベルフォアジャパンは災害復旧専門会社として様々な種類の災害に対応していますが、昨年は水災対応が全体の23%に達しました。温暖化に伴うゲリラ豪雨等の激しい降雨が影響していると推定されます。ところで、水災には外水氾濫と内水氾濫に加え第三の水災があることをご存知でしょうか?

外水氾濫は大雨で河川の水が堤防を越えて発生する水災、内水氾濫は市街地内の下水道や水路の排水機能を超えた水が溢れて発生する水災ですが、いずれも周囲と比べて相対的に低い土地で発生しますので、過去の水災履歴や自治体等が作成しているハザードマップを活用することで、ある程度は事前に対策を講じることが可能です(嵩上げや止水板の設置、機械や受配電設備等の高所化等)。

一方で弊社が早期復旧を支援する水災には、地面(下)からの浸水による被害だけではなく建物の上、すなわち屋根部分から雨水が流れ込む第三の水災があります。主な原因は屋根や雨水管の劣化やメンテナンス不足に伴う防水・排水機能の低下ですが、ひとたび、上からの水災が発生し機械や受配電設備が被水すると操業停止等の重大な損害を被ることがあります。こうした場合は、早期に専門家による二次被害防止のための適正な処置(緊急安定化)を施すことが重要です。

弊社では昨夏、ゲリラ豪雨で水害被害を被った研究機関の早期復旧をご支援しました。建物の雨水管から溢れた雨水が天井や壁から漏れ出し内装や検査機器、備品が被水したとの連絡を受け、即座に復旧技術者を派遣。同日夜から床の排水、検査機器の保全、大型の送風機・除湿器を使った室内全体の除湿・乾燥作業を24時間体制で行い概ね3日間で復旧作業を完了。検査機器のほとんどを被災前の状態に戻すことができました。

水災シーズン前の点検・対策では地面(下)の方に目が行きがちですが、建物の上にある屋根や雨水管等もしっかり点検・対策を採ることをお勧めします。また、万一、大雨やゲリラ豪雨による浸水や被水で被害が発生した場合には、錆による腐食やカビ等の二次被害を防止し早期復旧を実現するために、復旧専門会社であるベルフォアに速やかにご連絡ください。

コラム:
機械と設備の腐食

水災後の迅速な行動は、復旧時間とそのコストに直接的な影響を与えます。水が機械や設備の重要部分にまで達し、高湿度などの劣悪な環境条件と重なると、金属部品が急速に腐食します。

水災時の緊急安定化処置は、被災した機械や設備を乾燥させて腐食を防ぎます。費用は、被害を受けた機械や設備の再調達コストと比べると極めてわずかです。この投資によって、復旧方針を決定する時間ができて、範囲と費用を最小化できます。

注:弊社サービスは早期復旧を目的としたものです。
保険での補償は保険会社の個別の判断となります。

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